Building Management ビル管理システム
ビル管理システムとは
オフィスビルやホテル・百貨店・工場・福祉施設など、建築物内にある設備(電気、空調、照明設備など)の監視や制御を行うシステムです。各設備の運転状況や状態確認を中央監視装置で行っており、建物内をより快適な状態に維持しています。中央監視装置により使用した電力量などのエネルギーの見える化を可能としています。
BACnet通信とは
空調、照明、入退室制御、電力、防犯、防災システムなどの設備において、それぞれメーカが異なっていても共通規格で通信することができるのがBACnet通信です。各設備システムと接続することができ、ビル設備の大規模な監視・制御を実施することが可能です。BACnet通信にはLANケーブルを用います。
BACnet通信のメリットはオープンシステムであるため、複数のメーカシステムを組み合わせることが可能です。
BACnet・・・Building Automation and Control Networking protocolの略称です。
RSとは
各設備(空調設備や照明設備、防災設備など)の運転状況や状態を監視している制御機からの信号を中央監視装置で監視・データ収集をするために、中継器の役割をするのがリモートステーションです。
RS・・・Remote Station の略称です。
ICONTとは
各設備システムが独自のプロトコルで運用している場合に、BACnet通信規格に変換させるものです。
ICONTでBACnet通信規格に変換させることで、各設備システムが制御している設備の状態を中央監視装置に受け取ることができ、監視・制御することが可能です。
ICONT・・・Intelligent CONTroller の略称です。
(例)全体構成図
電気・空調・照明・防災等の各設備で制御している信号をBACnet通信を通じて、中央監視装置に接続することが可能です。中央監視装置では、各設備のON/OFF操作や状態確認を監視・制御することができます。
近年は、どのメーカもBACnet通信対応となっているため、LANケーブルによる接続が可能となっています。
上図において電気設備は、メタル線でRSに接続し、RSからICONTを通じて中央監視に電気設備の機器情報を受け取ることができます。例えば中央監視装置から機器のON操作をおこなった場合は、中央監視装置→ICONT→RSを通じて機器に信号が送られ対象機器がON状態になります。
BEMSとは
空調設備や照明設備の機器稼働時間や水・ガス・電気の使用量の管理を行っています。BEMSは、中央監視装置が収集したデータを時間・日・月・年別で集計することができ、分析を行う事でエネルギー使用量の見える化を実現しています。見える化によって、いつ、どの空調機や照明が、どの程度使用していたかがわかるようになり、快適な状態を維持しながら省エネの実施も可能となり、テナント課金情報にも活用できます。
BEMSの導入は近年増えており、建物のエネルギーコスト削減につながっています。
BEMS・・・Building Energy Management System の略称です。
当社ができる主な6つのポイント
- システム提案
お客様のご要望に応じて、システム提案や仕様書を作成いたします。 - 機器手配
各メーカの機器を手配する事ができます。 - 機器設置
ビル管理システムの機器設置や機器間の配線工事、試験調整などの作業を実施します。 - 設定作業
既存システムのデータ変更、および追加作業を行います。お客様のご要望に応じた設定提案をいたします。 - 保守点検
保守契約を結んでいただいたお客様には、点検作業を行っております。中央監視装置を長く安心してお使いいただけるよう機器の清掃・動作確認・電圧測定などを実施し、サポートいたします。 - 障害対応
中央監視装置の異常が発生した場合に電話や現地での対応による原因調査や復旧作業を行います。